誰でもわかる!長調の音階〜長調、短調、和音の話1〜

楽器に触れていれば必ず耳にする「長調、短調」といった音楽用語。
長調は「明るい感じの曲」、短調は「暗い感じの曲」とかなりザックリ理解されている方も多いかと思います。

今回から何回かに分けて、長調と短調とその違いや音階について、出来るだけわかりやすく解説していきます。

ドレミファソラシドの音の間隔

難しい話はなるべく後回しにして、誰もが一度は口に出したことのあるドレミファソラシドから始めましょう。

ドから始まるこの音の並びは、ハ長調と呼ばれています。

長調のハ!

日本的な音の読み方をした場合、ラの音から順にイロハニホ〜と名付けると3番目にあたるドの音がハになって、その音を第1番目として始めている音の並び方だからです。

なぜラから順に名付けているのかは一旦保留にします。

チューニングを考えてみるとなんとなくラが中心なことに気づく方もいらっしゃるのではないでしょうか。だって5弦のラから始めませんか?

さて、次は長調

ハ・長調の長調!

今回のお話の中でここがもっとも重要です。

長調というのは、並んでいる音と音の間隔を表しています。

詳しく言うと、ドを第1番目の音とした時に、第2番目の音レまでの間隔、第2番目のレから第3番目ミまでの間隔、以後第7番目のシ、1オクターブ上のドの音まで、隣の音とどういう間隔で並んでいるかということを表した言葉です。

具体的に紐解いてみましょう。

ドからレまでは、
ギターなら 2フレット分の間隔
ピアノなら 黒鍵を経由して白鍵と
どちらも半音2つ分の間隔があります。

レからミも同様で、
ミからファとなると半音1つ分の間隔になります。

ギターは2フレット分
ド→ド#→レ

ここの音の間隔は今までの半分しかありません。

こうして、全ての音の間隔を調べていくと、半音2つ分(全音)のところと、半音1つ分の箇所が混ざっていることがわかります。

この半音2つ分(全音)と半音1つ分の並び具合が長調、短調の根っこになっているのです。

※半音2つ分を全音といいます。

もう一度、音の間隔だけを順に書き出してみると。(半音を半、全音を全と書きます。)

全 全 半 全 全 全 半

この並び方を長調としましょうということに長い音楽の歴史の中で決まってきました。

ドを第1番目にして、この間隔で音を並べるとハ長調

ミを第1番目として、同じようにこの間隔で音を並べると、ホ長調というわけです。

さて次は…短調…の前に

続いて短調の音の間隔について調べたいところですが、その前に音の間隔そのものにもう少しスポットを当ててみましょう。

ということで、次回は音の間隔。旋法についてのお話です。