アグアド(Dionisio Aguado)

1784−1849

マドリッド出身のギタリストで作曲家。一時期ソル(F. Sor)のところに身を寄せており、音楽を通して親交を深めた二人であることはよく知られています。 「レ・ドゥ・ザミ Les Deux Amis(二人は友達、の謂い)」という名のギター・デュオを組んでいたことでもしられています。

支持具の先駆け

1825年に出版されたアグアドの主著『ギター入門 Escuela de Guitarra』は、今日でも復刻版が手に入る出版物です。本書の中でアグアドは、右手の爪の用法について触れている他、「トリポディオン」と呼ばれる装置の自分の発明について論じています。
このトリポディオンとは、今で言うところのギターサポートや、ギターリフト、ギターレストにあたるもので、楽器の固定を助けることによって、身体と楽器が触れる面積を減らすことや、楽器の安定性を増すことを試みたものです。最も最大の目的は、楽器が演奏者の身体に触れることで響きが減衰しやすくなることを最小限に抑えたいというところからきているようです。

よく弾かれている曲

アグアドの作品は、ソル同様に古典の雰囲気が漂う落ち着きがあります。 《3つの華麗なるロンド》Op.2や《ファンダンゴと変奏 Le Fandango Varie》作品16のほかに多数のワルツやメヌエットなどの小品があります。より大規模な作品は、超絶技巧や左手を広げる必要から、弦長のより長い現代スパニッシュギターでは演奏がかなり難しい。このため、わざわざロマンティックギターを復元して演奏する奏者も多い。

作品番号あり

Op. 1 : Douze Valses
Op. 2 : Trois Rondo Brillants (3つの華麗なるロンド)
Op. 3 : Huit Petites Pièces
Op. 4 : Six Petites Pièces
Op. 5 : Quatre Andantes et Quatre Valses
Op. 6 : Nuevo Método de Guitarra (1834)
Op. 7 : Valses Faciles
Op. 8 : Contredanses et Valses Faciles
Op. 9 : Contredanses non difficiles
Op. 10 : Exercices Faciles et Très Utiles
Op. 11 : Les Favorites – Huit Contredanses
Op. 12 : Six Menuets & Six Valses
Op. 13 : Morceaux Agréables non difficiles
Op. 14 : Dix Petites Pièces non difficiles
Op. 15 : Le Menuet Affandangado
Op. 16 : Le Fandango Varié (ファンダンゴと変奏)

作品番号なし

Allegro Coleccion De Andantes,
Valses Y Minuetos Douze Walses,
Une Marche Militaire,
Et Un Theme Varie Escuela de Guitarra (1825)
Gran Solo (Fernando Sor’s Op.14, Arr. by Aguado) アグアド版グランソロ
Muestra De Afecto Y Reconocimiento (Seis Valses)
Valses Caracteristiques
Variaciones
Variaciones Brillantes

アグアドは1838年に帰国し、マドリッドで他界した。65歳であった。

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