ディオニシオ・アグアド(Dionisio Aguado)

ディオニシオ・アグアドは18世紀から19世紀の半ばに活躍したスペインのギタリストで作曲家
スペインのマドリッド出身の作曲家でミゲル・ガルシアに師事したことでも知られています。
同じ古典派の作曲家として知られるフェルナンド・ソルと親交が厚く、友情を記念して「レ・ドゥ・ザミ Les Deux Amis(二人は友達、の謂い)」という名のギター・デュオを組んでいたことでも知られています。。
1825年には、アグアドの主著となる『ギター入門 Escuela de Guitarra』が出版されました。これは今日も復刻版が手に入る出版物です。この著作の中でアグアドは、右手の爪の用法や、「トリポディオン」と呼ばれる装置の発明について論じています。
トリポディオンは、今でいうところのギターレスとやギターサポートにあたる器具です。楽器の背面や側面が演奏者の身体に触れて響きが減衰しやすくなることを最小限に抑えた器具です。
よく弾かれている曲
・3つの華麗なるロンド(作品2)
・ファンダンゴと変奏 Le Fandango Varie(作品16)
・ワルツ集
・メヌエット集 など
より大規模な作品は、超絶技巧や左手を広げる必要から、古典ギターより弦長の長い現代スパニッシュギターでは演奏が難しく、このため、わざわざロマンティックギターを復元して演奏する奏者もいるようです。
1838年にアグアドはパリからスペインに帰国し、マドリッドで65年の人生を終えました。
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