クラシックギターの曲と作曲家

クラシックギターの曲を語る上で、作曲家の存在を語らずに済ませるわけにはいきません。
そこでこのページでは、バロック・古典・ロマン派・現代と時代を区切り、同時にヨーロッパ、中南米などの地域を区別し、そこで活躍した作曲家とクラシックギターに関わる代表的な曲についてまとめいきます。
※更新の都合でページ全体が完成するまで時間を要することをご理解ください。

音楽史における時代区分

音楽の時代の区切り方は、社会科で習う時代の区切り方とは少し異なります。なぜそのような区切り方をするのかは、当時の音楽の流行や様式の違いなどによると思います。
そして、その時代の作曲家だからと言って、作曲された音楽が必ずしも時代と一致しているわけでもありません。
後述するI.アルベニスはロマン派が中心となっていた時代に多くの曲を残した人ですが、決してロマン派の音楽という印象は受けないからです。

ギター曲に関わる主な作曲家

バロック時代

バロックという言葉を聞いて最初に思い出す作曲家はバッハ(J. S. Bach)ではないでしょうか?
バロック時代というのは、劇音楽が誕生した1600年頃から、このバッハが他界した1750年までの約150年間を指します。日本で例えるなら、ちょうど江戸時代の前半がバロック時代ということですね。この頃のヨーロッパは、フランスは絶対王政の時期、特にルイ14世時代は、バロック建築として有名なヴェルサイユ宮殿を中心に、豪華絢爛のフランス文化が花開きました。また、ドイツはまだ統一されておらず、神聖ローマ帝国の時代であったり、諸侯が分立している状態です。誤解してはいけないのは、この時期にギターのための曲が存在していたわけではないということです。

19世紀の終わりから20世紀に入って、セゴビアや他の演奏者によってリュートやバイオリンのための曲が編みなおされていくことで、ギター用の楽譜が出版されることになったのです。

バロック時代の作曲家

古典派の時代

バロック時代に次ぐ古典派の時代は、バッハの亡くなった1750年を区切りとすることが多いようです。しかし、時代と時代の変わり目は、簡単に線引きができるわけではなく、濃淡があって徐々にその時代となるというわけで、実際には1730年ころから古典派の時代は始まっていると言われています。
さて、古典派の時代は、バロックの時代と何が違うのでしょうか。
年号を見てわかるように、1776年はアメリカ独立宣言があり、1789年はフランス革命が起きまし。これは、パリやロンドンなどでは市民の力が強くなり、市民層に「音楽を愉しむ」という概念が生まれたことを表しています。

クラシック音楽全体を見渡した場合、古典派時代にはモーツァルトとベートーベンがいます。
ベートーヴェンは生涯、一度も宮廷に仕えることがなく、「教会や宮廷のための音楽」ではなく「自分のインスピレーションからの音楽」といった職人ではなく芸術家としての存在に変化していきます。

また古典派の音楽は、スカルラッティらが元となるソナタ形式が変容し、交響曲や弦楽四重奏曲などの新たな曲種を確立しました。一方で、強弱を鋭く対比させるバロックのディナミーク(音力法)に対して、古典派ではクレッシェンド(漸増)とディミヌエンド(漸減)を意識的に使用するようになった時代でもあります。

古典派時代の作曲家

ロマン派

ロマン派という言葉は、厳密にはロマン派主義の事を指します。

ロマン派主義は18世紀末から19世紀に起こった精神運動の一つであり、「理性偏重」「合理主義」といった特徴をもった古典主義とは異なり、感受性や主観に重きを置いた考え方です。

音楽だけでなく、文学・美術・哲学といったあらゆる芸術分野でロマン主義は取り入られるようになりました。

クラシック全体の流れでいうと、1800年代初頭から1900年頃の時代を指し、作曲家で表すとベートーヴェンの全盛期からシェーンベルクの時代位までの時期です。

ロマン派音楽の特徴

ロマン派音楽は「感情表現」を押し広げて、心の深いところを表現するロマンティックな音楽が特徴です。

これまでの古典派主義の音楽は「合理主義」によってかなり理論ずくめのカッチリとした音楽が特徴なのに対して、ロマン派音楽はメロディアスな曲が多く、クラシック音楽初心者でも楽しめる曲が多岐にわたって存在することが特徴です。

しかし、ロマン派の音楽はそのどれもがロマンティックであるわけではなく、基本的には古典派音楽から受け継がれてきた曲作りの構造はキープした古典派の延長線上の音楽です。

後述するタルレガの作り上げたロマンティックな曲もあれば、アルベニスが作り上げた曲のように、スペイン文化とイスラム文化が織りなす民族的な曲も存在します。

現代

中南米の作曲家

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